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文章用 香月が適当に思いついた文章とか文字とか言葉とか。 二次創作も混ざります。
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「好きだよ」

耳に届いた言葉が信じられなくて、Lは顔を上げた。
目の前で、月が微笑んでいる。
いつものように。
いつもどおりに。
感情を隠した、微笑みの向こうに、月の本音は隠されていない。

「何を・・・ですか?」

動揺したことを悟られないように、Lは月の目を見た。

「誰を、とは言わないんだな」

頬杖をついたまま、月がLの視線を真正面から受け止めて、瞬きをする。

「どちらでも」

月の好意が何処に向けられているのか、誰に与えられているのか、それを聞きだしたとしても、本当の事ではないのだ。
巧妙に隠されすぎる。

「僕がいまここで、竜崎が好きだといったところで、信じてはもらえないわけだ」
「・・・」

予測していなかった答えが戻ってきた瞬間、思考が停止することがある。
月の返答に対して、Lができたことは、目を大きく見開くことだけだった。

「嘘だと思ってる?」

表情を変えずに月が言う。
Lの反応を面白がっているようにも見えた。

「月くんが本当の事を言うとは思えません」

Lはテーブルの上のショートケーキを一口、口に運ぶ。
月の視線から逃れる理由が欲しかっただけなのかもしれない。

「そうかな?」

月もそれに倣うように、頬杖をとき、ティーカップに入った紅茶をのんだ。
それでも、微笑みは消えなかった。

「でも、信じて欲しかったわけじゃないから」

開いた窓から風が吹き込み、白いレースのカーテンを揺らした。

「では、何故?」

思いつきで言うような言葉ではないはずだった。

「ちょっと、言いたくなったんだよ。忘れてくれていい」

空になったティーカップをテーブルに置き、月が席を立つ。
その姿を見上げるLと目を合わせ、微笑む。

「本当に?」

念を押すように確認すると、とうとう、笑い声が漏れる。

「疑い始めるときりがないな」

さほど気にすることも無く、傍らの上着と本を手にして月がその場を去っていく。
引き止めることもせずに、Lは見送った。

「信じるわけにはいきませんから」

ぽつり、と呟いた。
例え、それが気まぐれな本音だったとしても。

例え、それで心が揺さぶられたとしても。




終わり

いつもの逆を目指してみたんですが、似たもの同士ゆえ、考えることも感じることも同じだった・・・なぁ・・・。

L月は書いてて果てしない。

いつか書きつくせたらいいのに・・・。
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