忍者ブログ
文章用 香月が適当に思いついた文章とか文字とか言葉とか。 二次創作も混ざります。
[10] [9] [8] [7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

朝食は、一日を左右するという。
食べることを習慣付けられると、食べないと集中力が半減してしまうほど影響があるそうだ。

朝食を食べて居なかった頃はどんな風に午前中を過ごしていたか、覚えていなかったが、そんな時期もあったのは、確かだ。
今では、信じられないけれど。

「パンとご飯どっち?」

朝食の仕度をする前に、エプロンをつけながら、問いかけてくる。
あいさつがわりの、毎朝の日課。

「ごはん・・・。昨日、炊飯器にセットしてただろ?」
「パンでもいいじゃん。朝に食べなくてもいいでしょ?」

玉子は必ず二つ希望する。
目玉焼きは必ず硬めで。

「それもそうだな」

テーブルに座って、新聞を広げる。
キッチンから届くじゅうじゅうぱちぱちと油のはねる音。

「はい」

邪魔にならないように置かれたコーヒーカップには、入れたてのコーヒー。
朝一番のコーヒーは、砂糖抜きでは許されないことが、許せなかったが、怒ることでもないので、黙認しておく。

(身体に悪いんだって)

何のテレビ番組を見たのか、必死で訴えてきた目に逆らえなかったとも言う。

「ありがとう」

ちょうど良い濃さのコーヒーに、かすかな甘み。
さすがにこの味にも慣れてきたか。

「今日の予定は?」

味噌汁のおいしそうな香りが、漂ってくる。
白いご飯には、味噌汁が重要だと、思う。

「なにもなければ、午後6時帰宅」
「ぼく、ちょっと遅くなるかも」
「なら、夕飯は俺が作ろうか」
「ほんと?じゃあ、がんばって早く帰ってくる」
「遊んでくればいいだろ?夕飯は逃げないし」
「ちがうの。ぼくが、寧斗と寧斗の作った晩ご飯をできたてでたべたいの」
「じゃあ、がんばれ」
「うん、がんばる」

何をとは、改めて聞く必要は無い。
本人のやる気を尊重するのが、一番である。

「はい。できました!」

その言葉を合図に新聞を片付ける。

テーブルに並んだ白い皿の上に、目玉焼きと焼いたソーセージとレタスとプチトマト。
白ご飯にわかめと豆腐の味噌汁。

充分な朝ごはん。

向かいの席に翔流が座るのを確認して、手を合わせた。

「いただきます」

朝は、いつもこんな風な温かい朝食に始まる。
一日を決める大事な時間だった。



終わり

朝ごはん。
私は食べません。
というか、食べる時間をつかってでも寝ていたい人。

実家に居た頃は、朝ごはんがあることが当たり前だった。

朝ごはんを食べるには、朝起きてから最低でも1時間は必要なので、そんな時間は朝には無いのだった。

・・・そして、なんとなく続いているというか、同じ人たちを書いている、カテゴリー創作。
そのうち、2人の職業とか関係とか出会いとか考えていくのだと思う(笑)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
リンク
最新コメント
最新記事
(09/28)
(09/01)
(07/09)
(06/11)
(05/28)
プロフィール
HN:
香月
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(05/23)
(05/24)
(05/25)
(05/25)
(05/26)
忍者ブログ [PR]
COPYRIGHT © "落書" ALL RIGHTS RESERVED.