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文章用 香月が適当に思いついた文章とか文字とか言葉とか。 二次創作も混ざります。
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遠くを見通す視線の先に現れるのは、いつも同じ。

どうしてここにいるんだ?

何度問いかけてもその答えは返ってはこない。

もういないじゃないか。
もういないんだ。

手は伸ばさない。
そんな資格は無い。
駆け寄らない。
そんな資格は無い。
抱きしめない。
出来るわけが無い。

ずっと、抱いていた殺意。
手を下したのは自分ではないにしろ、そう仕向けたのは紛れも無い、自分だ。

それが、必要だった。

邪魔をされるわけにはいかなかった。

僕には僕が求める、理想があった。
目指すものがあった。

邪魔をされるわけにはいかなかった。

最初から、邪魔だったのは、Lだけだった。

だから、いくら目の前に現れようとも、僕は何も出来ない。
むしろ、逃げ出したいほどに、いたたまれない。

触れられない。
(触れたい)
近寄れない。
(近寄りたい)
抱きしめたい。
(抱きしめられたい)

せめぎあう、二つの心が引き裂かれていく。

目の前に立つ、いるはずの無い人影。

「月くん」

淡々と、感情の無い声で呼ばれて、全身が凍りつくようなほど体温が落ちていく。

呼ぶな。

と、叫びたかった。

「後悔をしていますか?」

揺らぐ、幻。
見せているのは、自分自身。

「後悔なんか、してないよ」

そうだ。
必要だった。

必要だった。

目指す世界のために。
目指す目的のために。

必要、だった。

「だから、もう、消えていい」

僕は、後悔していない。
もう、二度と振り返らない。

幻は、もうみない。



月がLを好きだったのは周知の事実で。
だからこそ、月はLを好きだった自分を認められなくて。
でも、心の奥底でLを求めていて。

だから、きっと。

ずっと、振り返って生きていく。
Lの居た世界に思いをはせながら。
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